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付)抗うつ作用のある薬剤について

現在の日本において、厚労省によって使用許可が認められている抗うつ作用のある薬剤とその特徴を手短に挙げます。

三環系抗うつ剤(+四環系抗うつ剤) 
外来ではファースト・チョイスとなることは稀です。SSRI, SNRI, NaSSAあるいはこれらの薬剤よりマイルドな作用のSulpiride似よる治療に効果が見られないときしばしば用いられます。また小生の場合、うつ病の症状である睡眠障害を睡眠導入剤等で改善できないとき就寝前に投与することがあります。問題点としては、効果発現に1から2あるいはそれ以上かかること、副作用として、抗コリン作用 : 口渇、便秘、毛様体弛緩による視力調節障害、眼圧上昇、排尿障害、α1受容体遮断作用 : 血圧低下、眩暈(太字は患者さん側からは軽視されることがあり得ながら危険な副作用です。便秘は極端な言い方をすれば、麻痺性イレウスですし、眼圧上昇は緑内障との関連で重視すべきです)が挙げられます。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤) 
フルボキサミン、パロキセチン、サートラリン(一般名のみ書きました。商品名はみなさんの方で調べてください)の三種が本邦では認可されています。メンタル系医師にとって、少ない例外を除いて、主流となっているものです。セロトニンそのものに基づく副作用として、嘔気、眠気(日本人は前者を嫌うことが多いですが、白人は後者を訴えるケースか多く、小生の診療所でも他の薬剤を使用しながら、SSRIについてはこの眠気をほとんど催さないフルオキセチンを個人輸入して併用している白人の患者さんがいます)。なおパロキセチンは抗コリン作用も持っており、数ヶ月連続して使用していると体重増加が認められることがあります。最近、アクティヴェーション・シンドロムの問題性が報道され、物議を醸しましたが、離脱症候群の方がはるかに危険で、この点から、これら薬剤についての知識の豊富なメンタル系専門医のもとでの処方によって服用することをお勧めいたします。

NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬) 
発売されてまだ一年経っていない新薬です。構造からは四環系抗うつ剤ともいえるのですが、旧来の四環系抗うつ剤とはまったく違った作用をもちます。効果発現が早いこと、睡眠障害に対する優れた作用がメリットですが、治験でもあまり問題視されなかったけいれんの発現率が日本人の場合高いような印象を受けますが、フェースIVの治験の結果をどう評価すべきか、まだこの点に関しては未知数と申し上げておきます。

スルピリド 分類上は抗精神病薬さらには消化性潰瘍治療薬ですが、不快な副作用がなく今なお優れた薬剤です。問題点としてはプロラクチン上昇による乳汁分泌、二次的に女性ホルモンへの影響と長期使用による体重増加です。薬理学上は錐体外路症状が挙げられていますが、高齢者や極度に体力の消耗した方以外は発現率は低いです。

付)ラモトリジンについては『双極性感情障害』の項で取りあげます。こちらは書きかけ中ですので、暫くお待ちください。