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”うつ病は男性の患者さんより女性の患者さんのほうが4倍多い”

テレンバッハの『メランコリー』(初版は1961年、日本語訳は1976年の第3版が1978年に木村敏訳により上梓))においても女性の症例のほうが圧倒的に多いのですが、本邦においては、同様に「メランコリー型」と診断されたうつ病の症例は70-80年代には、男性の症例の方が圧倒的に多かったと記憶しています。

Überempfindlichkeit auf Zurückweisung”

Zurückweisungという語を辞書で引くとzurückweissenが①はねつける、退ける、拒否する、突き返す、却下する、②後ろへ下がる(元のところに戻る)ように指示する(jnある人に)、③(不合格として)はねる … と出てきます。


「あなたはこの仕事をやるのには不適格だ」等(上司から)言われること、周囲から無視されること、村八分にされること等々に、あるいはそのようにされるのではないかと、極めて過敏で小心翼々としており、もしそういう事態になったと主観的に判断したときは、なんらかの情動反応を呈したり、引き蘢ったりする(といった説明が一番解りやすいのではないでしょうか)。rejection sensitivityが日本語では「対人関係の拒絶」と訳されており- DSM-IV-TR日本語訳版では「長時間にわたり対人関係の拒絶を起こす敏感さ(気分障害のエピソードの間だけに限定されるものでない)で、著しい社会的または職業的障害を引き起こしている」と訳されていますが〔原文 : long-standing pattern of interpersonal rejection sensitivity (not limited to episodes of mood disturbance) that results in significant social or occupational impairment〕、これですと「拒絶」の主体は他者でなく本人のように読み取れてしまいます。それに「長時間」はまずいでしょう。「長期にわたり」ぐらいにしたらどうでしょうか。

 

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