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社会不安障害対人恐怖症


まず社会/社交不安障害ないし社会(/社交?)恐怖とは

 持続的で強度の恐怖が他人と接するにあたって起こってくるものです。これが起こってくる状況としては患者さんによりけりで、あるひとつの状況だけに限られる患者さんもいれば、複数の状況でそうなるという患者さんもいます。他人の注目の的となりうるような言動を要請されるような状況(例えば何らかの会合でスピーチをしなくてはならないときなど)。患者さんは、みんなから、言動がしどろもどろとみられてはいまいか、馬鹿にされているのではないかと怖れます。
 ただし、年少者、若年者の場合は通常、この障害をもっているとしても、身近なひととか友人たちとの間では正常な関係が保たれています。このような正常な関係は、その人が相手に好かれているといった安心感を抱いていることが前提として必要です。年少者、若年者では、もうひとつ別の診断基準があります。対人関係上、社交上厭だと感ずる状況においては、つねに同じようなタイプの不安anxiety, anxièté、例えばパニック発作が起こることです。

「社交上辛い思いを強いられる状況、衆目が自分に集まる状況において極度に悩んだり苦しんだりするので、時としてこのような状況を回避してしまう」だけではかならずしも治療の対象とは看做されません。しかしこの回避が諸活動(年少者の場合は学業など)に悪影響を及ぼすまでになると話は別です。このような診断基準は18歳以下の若年者のみに、しかも諸症状が少なくとも6ヶ月続いていることが限定されるべきです(未治療なまま諸症状が続いていて成人、あるいは中高年になるまで放置して受診をなさる方はもちろん治療の対象となります)。

 社会/社交不安障害(社会/社交恐怖) - 3%から13%のひとに本障害があるとする報告もあります - その重症度も幅は広く、赤面恐怖の傾向があると訴えるにとどまるケースから家から一歩も外に出られないといった深刻なケースまでまちまちです。
 単に「気が小さい」「上がり症だ」と訴えられてもこの障害に該当するとはいえません。このような傾向は正常範囲のものと看做さざるを得ないことも多く、そのような場合、「意志の力で退ければよい」と医療関係者に病人扱いされないこともあり得ますが、なにはともあれ一度はメンタル系専門医師にご相談なさるべきです。